ベルリン

ドイツの首都「ベルリン」の歴史、交通機関、メディア、観光地、食文化、スポーツなどを紹介しています。

ベルリンのメディア

ベルリンには多くの国際的なものや地元のテレビ局やラジオ局がある。[121]公共放送のベルリン・ブランデンブルク放送(英語版)(RBB)はベルリンに本拠地を置き、民間放送のMTVヨーロッパ(英語版)やVIVAテレビ(英語版)、N24(英語版)がベルリンに本社を置いている。ドイツの国際放送事業体であるドイチェ・ヴェレはテレビ部門をベルリンに置いており、ドイツのほとんどの放送事業者はベルリンにスタジオを置いている。アメリカの公共ラジオNPRはベルリンでFM放送を行っている。 ベルリンではドイツで最大数の日刊紙が発行されている他、多くのブランケット判の地元紙、例えばBerliner Morgenpost(英語版)、Berliner Zeitung(英語版)、Der Tagesspiegel がある。またタブロイド判の3大紙や様々な判や政治姿勢の全国紙も発行され、Die Welt、Junge Welt(英語版)、Neues Deutschland(英語版)、die Tageszeitung(英語版)などがある。Exberliner(英語版)はアートやエンターテイメントに中心とした英語の月刊誌を発行している。2つの大きなドイツ語の出版社であるWalter de Gruyter(英語版)とアクセル・シュプリンガー社(英語版)は書籍や定期刊行物、マルチメディア関連の物を発行している。

ベルリンはヨーロッパやドイツの映画産業の中心地である。[122]市内には1,000を超える映画やテレビ番組製作関連の企業と270を超える映画館があり、毎年300を超える国内や海外との共同製作の映画の撮影が地域で行われている。[56]歴史的に有名なバーベルスベルク・スタジオ(英語版)や映画制作会社ウーファーはベルリン郊外のポツダムにある。ベルリンにはヨーロッパ・フィルム・アカデミー(英語版)やドイツ・フィルムアカデミーがあり、毎年ベルリン国際映画祭が開催され映画祭は1951年に創設されており1978年以来、毎年2月に開催され43万人の入場者を集める世界最大の映画祭である。千と千尋の神隠し金熊賞など多くの日本の作品も様々な賞を受賞している。

 

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ベルリンの教育・研究機関

ベルリンでは878の学校の13,727のクラスに340,658人の子供たちが学び、56,787人が職業訓練を受けている。ベルリンには6年間の初等教育課程があり、初等教育を完了した生徒は中等教育課程でゼクンダールシューレ(ドイツ語版)を経て職業訓練を目指すか、ギムナジウムを経て大学を目指すか選択する。ベルリンには特別な二言語教育課程の学校であるオイローパシューレ(ドイツ語版)がある。通う学校で子供たちはドイツでも外国語で小学校から始まり高校まで教育を受ける。ベルリンのほぼすべての行政区で9つのヨーロッパの主要な言語を選択出来る学校が29校ある。フランス・ギムナジウム・ベルリン(ドイツ語版)は1689年にユグノーの難民の子供たちの教育のために設立されドイツ語とフランス語の教育が提供された。[111] ジョン・F・ケネディ学校(英語版)はバイリンガルのドイツ人、アメリカ人の公立学校でツェーレンドルフ(英語版)にあり特に外交官の子供たちや英語話者の外国人コミュニティに人気がある。

ベルリン・ブランデンブルク首都圏は欧州連合の中でも高等教育機関や研究施設が集積した地域の一つである。ベルリンには4つの大学と27の私立、専門・技術大学(ドイツ語版)があり、幅広い学科課程が提供されている。[112]135,327人の学生が31の大学やカレッジに2008-2009年には在籍していた。[113] 3つの大きな大学だけで約10万人の学生が在籍している。フンボルト大学には35,000人、ベルリン自由大学には35,000人、ベルリン工科大学には30,000人の学生がそれぞれ在籍している。ベルリン芸術大学には4,300人、ベルリン経済・法律大学(英語版)には9,000人の学生が在籍する。

ベルリンには高い密度で研究機関が集り、代表的なものにはフラウンホーファー協会、ゴットフリート・ウィルヘルム・ライプニッツ学術連合(英語版)、マックス・プランク研究所などがあり研究機関は単独か緩やかに大学と連携している。62,000人の科学者が研究開発に携わっている。欧州工科大学(英語版)の知識やイノベーション・コミュティ(将来の情報通信社会や気候変動の緩和や適応など)の中心の一つでもある。[114]様々な大学と提携している図書館に加え、ベルリン州立図書館は主要な研究図書館である。ウンター・デン・リンデンポツダム通りに主要な施設が立地する。ベルリンには108の公立図書館がある。

 

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ベルリンのインフラ

◯エネルギー

ベルリンのエネルギーインフラの供給者は主にスウェーデンのバッテンフォールが担っており、発電源には他の発電事業に比べて褐炭に大きく依存している。褐炭に依存することは有害な物質を発生させることになるため、バッテンフォールではクリーンな再生可能エネルギーへの転換を表明している。[78] 以前の西ベルリンの電力は火力発電所により供給されていた。1980年代にピーク時に緩和するために蓄電池がいくつかの発電所に導入されている。静止インバーターが送電網と接続され電力の使用が少ない時間帯には蓄えられ、電力の使用が多い時には開放される。 1951年以来、周辺地域と接続が断たれていた送電網は1993年に接続され元の状態に戻されている。西ベルリン地区の全ての送電は地下化され、380kVと110kVの高圧線だけがロイター変電所から市街地のアウトバーンに敷かれ、その区間は地上を通っている。ベルリンの380kV高圧線は西ベルリンの送電線として造られ、東ベルリンや西ドイツとは接続されていなかった。 自動車製造大手のダイムラーと 電力会社のRWE AGは共同でベルリンにおいて"E-Mobility Berlin"と呼ばれる電気自動車充電スタンドのテストプロジェクトを始める。[79]

 

◯医療

ベルリンは医療技術や医学の技術革新に関しては豊かな経験を有している。[80]近代医学はベルリンの科学者から大きな影響を受けている。ルドルフ・ルートヴィヒ・カール・フィルヒョウは細胞病理学の基礎を築いた人物で、ロベルト・コッホは炭疽菌コレラ結核のワクチンを開発した人物で「近代細菌学の開祖」と呼ばれている。[81] シャリテ(英語版)(フンボルト大学医学部)の複合病院施設は欧州では最大の大学病院でもとは1710年に遡る。シャリテは4箇所に分かれており、3,300床に14,000人の医療スタッフと8,000人の学生、60を超える手術室を完備し、年間10億ユーロを超える収益を上げている。[82]ベルリン自由大学とフンボルト大学には共同の機関があり、幅広い専門的な医療センターを成している。ベルリンにはこれ以外にも良く知られた移植センターであるドイツ心臓センター(ドイツ語版)や分子医療の機関であるマックス・デルブリュック・センター(英語版)、シーメンスなど多くの研究機関がある。

 

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