ベルリン

ドイツの首都「ベルリン」の歴史、交通機関、メディア、観光地、食文化、スポーツなどを紹介しています。

ベルリンの食文化

ベルリンには移民や街の歴史を背景とした食文化があり、ベルリンの12のレストランはミシュランガイドに掲載され、ドイツの都市の中では一番多い。[138]またベルリンはベジタリアニズムやヴィーガニズム、持続可能性の食物(公正取引や有機農産物)を指向する人々に幅広い提供を行っていることでも知られる。ベルリンの多くの地元料理は北ドイツ料理の伝統を起源とし、豚やガチョウ、魚、エンドウ、豆、キュウリまたはジャガイモなどを使った素朴で温かい料理が含まれる。典型的なベルリンの名物料理には1949年に発明されたカリー・ヴルスト[139]、アイスバイン、ベルリーナー・プファンクーヘン、牛のレバーを使った料理ベルリン風レバー(ドイツ語版)がある。[140]トルコやアラブからの移民労働者はベルリンに伝統的な料理をもたらし、ドネルケバブやファラフェル、ラフマージュン(英語版)はカリー・ヴルストと並んでベルリンのファーストフード(IMBISS、インビス)の基本になって来ている。現代的なファーストフードのバージョンとしてのドネルケバブは1971年にベルリンで発明されたとも言われる。[141]アジア風のインビスも広がっている。

 

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ベルリンの演劇・音楽

ベルリンには50を超える劇場がある。[56]ミッテにあるドイツ座(英語版)は1849-1850年にかけ建てられそれ以来、1944-1945年の第二次世界大戦中の中断を除いて絶え間なく運営されている。フォルクスビューネ(英語版)はローザ・ルクセンブルク広場の近くに1913-14年に建てられたが設立されたのは1890年である。ベルリーナー・アンサンブル(英語版)はベルトルト・ブレヒトの作品を上演することで知られ、1949年にドイツ座からそう離れていない場所に設立され。シャウビューネ(英語版)は1962年に設立されクロイツベルクにあったが1981年にクーアフュルステンダム (Kurfurstendamm) のかつての映画館ウニヴェルズムの建物に移転した。

ベルリン・ドイツ・オペラ、ベルリン国立歌劇場、ベルリン・コーミッシェ・オーパーの3つの著名なオペラハウスがベルリンにある。ウンター・デン・リンデンにあるベルリン国立歌劇場は1742年に開かれた3つのオペラハウスの中では一番古い歴史がある。現在の音楽監督はダニエル・バレンボイムである。ベルリン・コーミッシェ・オーパーは伝統的にオペレッタを専門としこれもウンター・デン・リンデンにある。ドイツ・オペラは1912年にシャルロッテンブルクに開かれた。ベルリンが東西に分断されていた1961年から1989年にかけては西ベルリンにとっては唯一のメジャーなオペラハウスであった。ベルリンのメインとなるミュージカルシアターとしてテアーター・デス・ヴェステンス(英語版)(「西部劇場」の意)は1895年に建てられた。

ベルリンには7つのオーケストラがある。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団は世界でも傑出したオーケストラの一つで[134]、ポツダム広場近くのベルリン・フィルハーモニーを本拠地としている。ベルリン・フィルハーモーニーが面した通りは楽団で長い間指揮者として活躍したヘルベルト・フォン・カラヤンの名にちなんで名称が付けられている。[135] 現在の首席指揮者はサイモン・ラトルである。[136]ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団は1952年に設立され、東ベルリンの管弦楽団として設立された。現在の首席指揮者はイヴァン・フィッシャーである。世界文化の家(英語版)では異文化間の問題と共に様々な展示が扱われ、世界の音楽のステージや会議が行われている。[137]

ベルリンでは20世紀の初め以来、政治的な風刺やユーモアに満ちたカバレットも盛んである。

 

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ベルリンの博物館・美術館

ベルリンには153の博物館がある。[56]多くの博物館が一緒になったムゼウムスインゼル(博物館島)はユネスコ世界遺産に登録されている。[19]1841年に勅令によって「芸術と歴史の地区」と定められた。旧博物館はルストガルテンに建てられた。新博物館にはネフェルティティの胸像が展示され[130]、旧国立美術館、ペルガモン博物館、ボーデ博物館は博物館島に建てられている。それぞれの博物館は別々に建てられているが、もはや収蔵品と建物の名称は必ずしも一致していない。博物館島から離れた市内にも多くの博物館や美術館がある。絵画館は13世紀から18世紀にかけての巨匠の作品に焦点を当てている。新ナショナルギャラリー(英語版)はミース・ファン・デル・ローエにより建てられたモダニズム建築で、20世紀のヨーロッパ絵画を専門としている。ハンブルガー・バーンホーフ(ハンブルク駅)(英語版)はモアビート(英語版)にあり近代や現代の有名な作品を展示している。ドイツ歴史博物館(英語版)は2006年春、かつてのツォイクハウス(兵器庫)に拡張再開され、1989年のベルリンの壁崩壊を通じたドイツの歴史を概観することが出来る。バウハウスアーカイブ(英語版)は建築の博物館になっている。

ベルリン・ユダヤ博物館はドイツのユダヤ人の200年の歴史に関して展示が行われている。[131]ドイツ技術博物館はクロイツベルクにあり、歴史的な技術的成果の最大の展示施設である。フンボルト博物館はベルリン中央駅の近くにあり、自然史に関する展示を行う博物館になっている。ブラキオサウルスや始祖鳥の標本は有名である。[132] ダーレム(英語版)にはいくつかの世界の芸術や文化に関する博物館や美術館があり、アジア芸術博物館(英語版)やベルリン民族学博物館(英語版)、ヨーロッパ文化博物館(英語版)、連合国博物館(英語版)(冷戦博物館)、ブリュッケ美術館(英語版)などがある。リヒテンベルクには旧東ドイツの国家機関であった国家保安省(通称:シュタージ)があった。現在ではシュタージ博物館(英語版)になっている。東ドイツに関する博物館としてはDDR博物館DDR博物館(英語版)もある。チェックポイント・チャーリーはベルリンの壁と並んで東西分断の象徴であったが、現在でも保存され私営のチェックポイント・チャーリー博物館として東から逃げようとした人々によって考案された詳細な計画や戦略、広範囲にわたる文書が展示されている。 ベアーテ・ウーゼ・エロティック博物館(英語版)はベルリン動物園駅の近くにあり世界最大のエロティック博物館を公言している。

 

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